「自分の才能を見つけたい」、「強みを知りたい」という方へ。
才能開発のプロが使う4つの着目点を紹介します。
- 感情
- 行動
- 能力
- この3つの一貫性
この4点に着目することが才能を見つける秘訣です。
才能開花した人の共通点
才能心理学では研究にもとづき「才能とは感情を行動に移した結果、生み出される能力」と定義しています。それは才能開花した人が例外なく
- 強いモチベーションがある(感情)
- 練習&活用を続ける(行動)
- スキルがある(能力)
- ずっと続けている(一貫性)
この4つを持っているからです。
たとえば世界的に有名なデザイナー、クリスチャン・ディオール。彼は裕福な家庭に生まれ、何不自由なく成長しました。子供の頃からデッサンが好き(感情)でカーニバルの様子や、ファッションのスケッチをしていたそうです。(行動)
お金持ちの出身で、本物の贅沢を知っていた彼が追求したのは、合理的・機能的なファッションではなく本物のエレガンスを身にまとう貴婦人のためのファッション。バストラインとウエストのくびれを強調。スカートのシルエットはふんわりとさせ、丈は長めの服をデザインしました。(能力)
彼の理想はフランスの古き良き「ベル・エポック時代の美」。そのコンセプトを戦後のニーズに合わせてリニューアルしたデザインは「ニュー・ルック」と呼ばれました。(一貫性)
彼は大好きだったデザインとベル・エポック時代の美しさ、エレガンスを追求し、デザイナーとしての才能を開花させました。
才能を見つけて人生逆転させた受講生
卒業生の中に左遷され、キャリアを挽回するために才能心理学を学びに来た人もいます。
セミナー中、過去を振り返った時、彼は「転勤がない」「首にならない」「大きいから安定している」から今の会社を選んだことに気づきます。すべて安心に繋がっていることがわかったのです。(感情・行動)
よくよく考えてみれば、プライベートでも友人の悩み相談にのって、相手が安心してくれたり元気になると役に立てたと喜びを感じる。(行動・一貫性) ところが、仕事では「人を安心させる」行動をほとんどとっていませんでした。
そこで仕事で安心を提供することはできないかと考えてみると、「保険商品の役割はお客様に安心を提供すること」と気づきました。それから彼はお客様のお金の不安を解消するために働こうと決意しました。
それから3ヶ月後、彼は店内トップの成績を叩き出し、左遷支店からエリート支店に栄転しました。
心が動く感情は昔から変わらない。それが才能の種。
ディオールも鈴木さんも、過去を振り返ってみると、昔から心が動く感情は変わっていません。才能を伸ばすポイントは、あなたが無意識に育ててきた才能に気づき、意識的に使う回数を増やすこと。そうすれば才能が伸びるスピードが格段に変わるからです。つまり選択と集中です。
人間は感情のスイッチが入ると何らかの行動をするので、誰もがそれなりの能力を持っています。逆にいえば、感情というスイッチが入らなければ、できることでもしないのが人間。部屋の片付け、経費の整理がその1つに当たる人は多いでしょう。
一般的には「才能=能力」だと思われているので、ほとんどの人は能力にしか注目しませんが、実はそれが最大の損失。それではまだ能力が育っていない人や実績がない人は才能がない人になってしまいます。多くの人が自分の才能を見つけられないのは、才能に対する認識が間違っているせいです。
- モチベーションは高いけれど今は能力のない人
- モチベーションも高く、行動力もあるけれど、やり方が間違っているせいで伸び悩んでいる人
- 能力はあるけれど、モチベーションがない人
この3人のうち伸びしろがある人といえば? 1と2の人になるでしょう。
才能開花した人もはじめから能力があったわけではない
今、才能開花している人は強いモチベーション、行動力、能力の3つを持っていますが、はじめから三拍子揃っていたわけではありません。はじめはたった1つ。モチベーションだけの場合がほとんどです。
特に能力は繰り返し行動したり、練習することで伸びるので、手に入れるまでにはそれなりの時間も必要です。しかし、行動するモチベーションも、練習するモチベーションも、その源泉にあるのは感情。才能心理学ではこの感情のことを「才能の源泉」と呼んでいます。
今これといって自慢できる能力や強みがなくても、
- 感情
- 行動
- 能力
- 一貫性
この4つに着目し、丁寧に自分を振り返ってみてください。そうすればディオールや卒業生のように自分の才能を見つけることができます。